2025年の大相撲を収める九州場所が11月23日に千秋楽を迎え、関脇安青錦が横綱豊昇龍との優勝決定戦で勝ち、初優勝と共に、場所後に大関昇進を果たしました。
横綱大の里が千秋楽に休場というアクシデントがありましたが、安青錦関の活躍もあり、最後まで場所が盛り上がりました。
今回は、ウクライナ出身力士として初めての優勝と大関昇進を果たした、安青錦関について紹介していきます!
また、安青錦関の、大関昇進の伝達式の口上も紹介していきます!
最後まで楽しんでいってください!
安青錦のプロフィール!

出典元:https://sumo.or.jp/ResultRikishiData/profile/4230/
名前:安青錦新大(あおにしき・あらた)
生年月日:2004年3月23日
出身地:ウクライナ・ヴィンニツャ
身長:182cm
体重:140kg
得意技:右四つ、寄り
所属部屋:安治川部屋
入門まで
7歳から相撲を始め、2019年の世界ジュニア相撲選手権大会で3位となりました。
大相撲は子供の頃から動画を観るほど興味を持っており、思い出の一番には、2002年9月場所の貴乃花ー朝青龍戦を挙げています。
ウクライナ国内では将来有望な選手で、ウクライナの国立大学にも合格していましたが、2022年2月にロシアのウクライナ侵攻が始まり、18歳以上の男性はウクライナ国外への出国を制限されることから、相撲を続けられる環境を求めて、同年4月に来日しました。
世界ジュニア選手権で知り合った関西大学相撲部主将などのツテを辿って、元関脇「安美錦」の安治川親方が師匠を務める安治川部屋の研究生として、2022年12月に仮入門しました。
その後、2023年7月に正式に安治川部屋に入門しました。
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初土俵から十両昇進
新弟子検査を受検し、興行ビザの取得を待って、2023年9月場所で初土俵を踏みました。
その翌場所の11月場所では序の口優勝、さらに翌場所の2024年1月場所でも序二段で優勝と、各段で連続優勝を果たしました。
三段目と幕下では優勝はありませんが、全て6勝1敗の好成績で番付を上げていき、2024年11月場所で十両に昇進しました。
ウクライナ出身力士としては、獅司以来2人目。
初土俵から所要7場所での関取(十両)昇進は、年6場所制となった1958年以降では5位のスピード出世となりました。
ちなみに、師匠の安治川親方は21歳で十両に昇進しましたが、安青錦関は、師匠を上回る20歳での十両昇進でした。
十両~新入幕
新十両だった2024年11月場所では、東十両11枚目で10勝5敗、翌2025年1月場所では西十両5枚目で12勝3敗の好成績を残し、2025年3月場所で新入幕を果たしました。
幕下付け出し格を除く、初土俵から所要9場所での新入幕は史上最速タイのスピード出世となりました。
新入幕から初優勝!破竹の勢いで大関へ!
新入幕だった2025年3月場所では東前頭15枚目で迎え、序盤は黒星が先行したものの、6日目から7連勝と一気に勝ち越し、最終的に11勝4敗で初の三賞(敢闘賞)を受賞しました。
翌5月場所では東前頭9枚目まで番付を上げ、2日目から8連勝をするなど優勝争いに加わり、2場所連続で11勝4敗で終え、こちらも2場所連続の三賞(敢闘賞)を受賞しました。
東前頭筆頭で迎えた7月場所では上位総当たりとなる地位まで番付を上げ苦戦が予想されていましたが、3日目に横綱豊昇龍から金星を奪いました。
付出しデビューを除く、初土俵から12場所での金星獲得は、それまでの小錦、友風の14場所を上回る史上最速記録となりました。
最終的には、この場所も11勝4敗で終え、3場所連続で三賞となる技能賞を受賞しました。(技能賞受賞は初めてです)
そして9月場所では、ウクライナ出身力士として初の三役昇進(小結)を果たしました。
所要12場所での三役昇進は、付け出し格を除くと史上最速のスピード記録となりました。
新三役で迎えた9月場所は、11連勝で単独首位だった豊昇龍を破る活躍を見せ、13日目には戦後初となる、新入幕から4場所連続で2桁勝利を達成しました。
この場所も11勝4敗で終え、4場所連続で11勝4敗、4場所連続の三賞(2場所連続技能賞)受賞となりました。
ちなみに、9月場所で豊昇龍が優勝した場合、豊昇龍に勝った相撲が評価されて殊勲賞とW受賞になりましたが、大の里が優勝したため、殊勲賞受賞はなりませんでした。
新関脇で臨んだ11月場所では、この場所の成績次第では大関昇進の話題が出ていました。
そして迎えた11月場所では、14日目を終えた時点で豊昇龍と11勝3敗で並んでおり、仮に安青錦関がこの場所で優勝すれば、大関昇進の可能性があると言われていました。
そして千秋楽は、大の里が休場したことにより豊昇龍が不戦勝で12勝に星を伸ばしました。
安青錦関が優勝するためには、本割で大関琴櫻に勝った上で、優勝決定戦で豊昇龍に勝たないといけないという、高いハードルとなりました。
しかし安青錦関は本割で琴櫻を内無双で下し、豊昇龍との優勝決定戦に進み、優勝決定戦でも豊昇龍に勝利し、12勝3敗で初の幕内最高優勝を果たしました。
初土俵から14場所での幕内優勝は、2024年3月場所で優勝した尊富士関の10場所に次ぐ史上2位の速さで、ウクライナ出身力士としても初の幕内優勝力士となりました。
また、この場所も三賞を受賞し、新入幕から5場所連続で三賞受賞となりました。(3場所連続で技能賞と、優勝した場合の条件付きで殊勲賞受賞のW受賞。殊勲賞は初めての受賞)
そして11月場所後に、大関に昇進しました。
従来だと大関昇進の目安は「三役の地位で直近3場所で33勝」という条件ですが、安青錦関は1場所が平幕でした。
ただ、新入幕から全ての場所で11勝以上を挙げており、相撲内容も高く評価されていたことから大関昇進となったのではないでしょうか。
ちなみに、直近3場所の中に平幕の場所があって大関に昇進した例は前例があり、過去には平幕で14勝1敗で優勝した栃ノ心がその例です。
安青錦大関昇進伝達式の口上は?

出典元:https://news.yahoo.co.jp/articles/5d28f004d2a04be9798a6a8ff54cec77e661a700
ウクライナ出身力士初の大関となり、初土俵から所要14場所での大関昇進は、琴欧州(現・鳴門親方)の所要19場所を超えるスピード出世を果たした安青錦関。
大関昇進の伝達式での口上は
大関の名に恥じぬよう、またさらに上を目指して精進いたします。
とシンプルに伝えました。
目指すはその上の最高位!
まとめ
今回は、ウクライナ出身力士として初の大関昇進を果たした安青錦関の伝達式の口上などを紹介していきました!
安青錦関の今後の活躍に注目です!
最後までご覧になっていただきありがとうございました!
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