現在政府では、「選択的夫婦別姓」について議論されており、連日ニュースになっているので、私達もよく耳にするキーワードですよね。
そこで今回は、現在話題になっている選択的夫婦別姓のメリットとデメリットについて解説していきます。
選択的夫婦別姓とは?
選択的夫婦別姓は、その名の通り、結婚してもお互い結婚前の姓を名乗ることが出来る制度です。
夫婦別姓は海外でも導入されでおり、特に中国では夫婦別姓が主流になっています。
日本でも、中学校の社会科の公民の教科書に25年以上前から夫婦別姓が記載されているので、夫婦別姓というキーワードはご存じの方も多いのではないでしょうか。
現在の法律で選択的夫婦別姓は認められている?
長年教科書にも記載されている選択的夫婦別姓ですが、現在の日本の法律では選択的夫婦別姓は認められていません!
現在の法律では、法律上の婚姻関係(入籍)となった場合は「夫婦同姓」が義務付けられており、夫の姓か妻の姓(婿養子)にする必要があります。
現在の法律では夫婦別姓は認められていない為、どうしても元々の姓でいたい場合は、入籍をしない状態でいなければなりません。(いわゆる「事実婚」)
では、選択的夫婦別姓のメリットとデメリットはどのようなところなのでしょうか。
次から説明していきます。
選択的夫婦別姓のメリット
選択的夫婦別姓のメリットは以下の通り
・新しい姓の各種手続きが不要
・人間関係への影響負担を軽減
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新しい姓への各種手続きが不要
新しい姓に変更すると、戸籍変更に加え、運転免許証やマイナンバーカード等の身分証明書や、銀行口座の名義変更など法的・公的な証明書の再登録も必要です。
また職場でも、社員証やメールアドレスなどの更新といった各種手続きも発生してくるので、これらに多くの時間と労力を費やすことになります。
夫婦別姓だと、上述のような更新手続きなどは不要となりますね。
人間関係への影響負担を軽減
結婚を機に長年使用してきた姓を変更することで、職場などでの人間関係に影響を与えることがあります。
例えば、姓が変わると、職場の同僚や上司、取引先との認識が一時的にリセットされ、メンタル面で負担が生じることがあります。
夫婦同姓のほとんどは妻(女性)側が姓を変更しているので、結婚後も仕事を続ける場合、姓が変わることで様々な影響を受けているんですね。
女性の結婚後の社会進出が当たり前になっている現代では、女性のデリケートな苦労を軽減するために夫婦別姓を望む声も多くなっているようですね。
夫婦別姓にすることで、現在よりも結婚がしやすくなるというのが特徴ですね。
選択的夫婦別姓のデメリットは?
一方の夫婦別姓のデメリットは以下の通り。
・相続や公的サービスが受けられない
・子供の姓が難しい
相続や公的サービスが受けられない
夫婦別姓になると、現在受けることが出来る相続や公的サービスが受けられなくなる恐れがあります。
受けられなくなる相続や公的サービスは以下の通り。
・お互いに法定相続人になることが出来ない(配偶者として遺産を受け取ることが出来ない)
・所得税の配偶者控除や配偶者特別控除などの優遇が受けられない
・配偶者が相続・贈与した場合に受けられる相続税・贈与税の各種特例や控除が受けられない。
・夫婦間に代理権がなく、配偶者の代理人として契約することが出来ない
夫婦別姓にすると今まで受けることが出来たことが出来なくなるのは大変ですよね。
子供の姓が難しい
夫婦別姓のデメリットで最も影響を受けるのが、子供です。
夫婦別姓の夫婦の間に子供が生まれた場合、子供の姓は夫の姓にするのか妻の姓にするのかで悩みますよね。
このことで、夫婦の仲に溝が生じて離婚とかになったら元も子もないですよね・・
夫婦別姓は、結婚がしやすくなる半面、結婚した後が大変になるということですね。
まとめ
・選択的夫婦別姓のメリットは、各種手続きや人間関係の影響を負担することで結婚がしやすくなる
・選択的夫婦別姓のデメリットは、相続や公的サービスが受けられなくなったり、子供の姓をどちらかの姓にすることで悩みが生じ、結婚した後が大変になる。
今回は、選択的夫婦別姓のメリットやデメリットについて解説していきました。
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