野球漫画の金字塔『ドカベン』の特徴や魅力を紹介!

2022年1月10日、野球漫画の第一人者として数々の大ヒット野球漫画を世に生み出した水島新司氏が逝去されました。

82歳でした。

「あぶさん」「野球狂の詩」など、数ある水島作品の中で、「ドカベン」も水島新司氏を語るには欠かすことの出来ない代表作の一つです。

今回は、水島新司氏の追悼の意味も込めて、代表作であるドカベンについて紹介していきたいと思います!

ドカベンの基本情報!

原作者:水島新司

ジャンル:スポーツ(野球)

連載誌:週刊少年チャンピオン

連載時期:1972年~1981年

アニメ放映時期:1976年~1979年

神奈川県の「明訓高校野球部」に所属する主人公「ドカベン」こと山田太郎と、同級生でチームメイトの岩鬼正美、殿馬一人、里中智、微笑三太郎やライバル達の高校野球での活躍を描いている。

野球漫画ではありますが、連載初期は山田や岩鬼を中心に、中学校の柔道部を舞台にしており、単行本7巻目から野球漫画になりました。

ドカベンの続編を描いている作品

ドカベンの本編は、山田たちが2年生の時点で連載が終了していますが、後に山田たちのその後を描いている続編が連載されていました。

ここでは、ドカベンの続編全てを紹介していきます。

    リモートワーク続きやステイホームでお家の中がガチャガチャしてきたら・・

大甲子園

連載時期:1983年~1987年

山田たちの高校3年生の夏を描いた物語。

ドカベン プロ野球編

連載時期:1995年~2003年

山田たちとライバルが、今度はプロ野球で激闘を繰り広げる姿を描くいている。作中には実在しているプロ野球選手も多数登場している。

ドカベン スーパースターズ編

連載時期:2004年~2012年

前作「プロ野球編」終盤でFA宣言した「山田世代」の選手達が、2004年に新しくパ・リーグに新設された2球団「東京スーパースターズ」と「四国アイアンドッグス」に合分かれ激闘を繰り広げる。

基本的な物語の流れはプロ野球編と同じ。

ドカベン ドリームトーナメント編

連載時期:2012年~2018年

既にパ・リーグが新たに2球団を新設し8球団となっており、セ・リーグ振興策としてセ・リーグに新たに2球団新設され、セ・パ合わせて16球団になった。

その記念に、甲子園球場で全球団参加のトーナメント開催が決定した。

「ドカベン」から連載40周年を記念した一連のシリーズの完結篇。

実質「大甲子園のプロ野球版」となったドリームトーナメント編では、あぶさんなど一部の作品を除く水島作品の全キャラクターが一堂に会する、ドカベンもとい水島作品の集大成となっている。

ドカベンの特徴!

連載当時、魔球など現実では有り得ないような要素が多かった野球漫画とは違い、配球の読みなど、リアルな野球の描写を盛り込んでおり、より野球の面白さを詳しく描いているのが特徴です。

ドカベンはリアルに近い視点に加え、躍動感のある水島新司氏独特の画風も手伝って野球漫画の新境地を開拓しました。

魔球などはありませんが、キャラ一人一人に独特な打法や投球法などがあるので、ドカベンでも現実では再現不可能な要素があったりします。

例としては、岩鬼の「悪球打ち(ストライクゾーンから大きく外れたボール球を場外ホームランにするなど)」、影丸の「背負い投げ投法」、殿馬の「秘打 白鳥の湖」など。

ドカベンの魅力!

ドカベンの魅力は何と言っても、「ライバル達との激闘」です!

一度負けたら終わりの高校野球では現実でも熱い闘いが繰り広げられていますが、ドカベンでは特に激闘の姿を細かく描かれています。

それは舞台がプロ野球になっても変わらず、数多くの野球少年を虜にしていきました。

物議を呼んだ「1点」

手に汗握る激しく熱い闘いが魅力なドカベンですが、ある得点シーンで現実のプロ野球をも巻き込んだ物議をかもしたことがありました。

山田達の2年夏の神奈川県大会の白新高校戦で描かれた「ルールブックの盲点の1点」でのエピソードで、1アウト満塁の状態でスクイズプレイが崩れ併殺打(ダブルプレー)でチェンジのはずが、明訓高校に1点が入っていました。

この謎の1点の正体は「第4アウト」というルールで、「守備側がホームへ到達した走者に対して発生する第4アウトの可能性に気付かずアピールを行わなかったことによって、結果的にその走者のホーム到達(攻撃側の得点)が承認される」事象の俗称です。

原作やアニメでは、この第4アウトについて中継をテレビで観戦していた山田の祖父が解説していましたが、当時この第4アウトについて読者どころかプロ野球選手でも理解出来ず、「いい加減なことを書くな」とクレームが来たほどでした。

しかし、後にルールとして正しいことが判明し、野球漫画家としての水島新司氏の名を上げることになりました。

プロ野球編はプロ野球選手の熱望で実現した!

水島新司氏は当初、山田を南海ホークスに入団させてプロ野球編を描く予定でしたが、同じニックネームの香川伸行さんが何回ホークスに入団したことから、「ドカベンは大甲子園で終わり」と決めていました。

ところが、大甲子園終了からしばらく経った頃、当時西武ライオンズに所属していた清原和博さんが「僕はドカベンから4番打者の心得を学んだ」「山田達とプロでやりたい」と熱望していました。

また、イチローさんもドカベンに影響を受けた一人で、特に殿馬のファンだったことから「殿馬と一緒にプレーしたい」「僕が1番で殿馬が2番」と、当時所属していたオリックスで殿馬と1、2番コンビを組んでほしいとリクエストしていました。

ドカベンに影響を受けた数々のプロ野球界のスター選手が熱意が伝わり、水島新司氏はドカベンを復活させプロ野球編が実現しました。

これが、連載終了まで23年間も続くプロ野球編が始まるきっかけです!

プロ野球編開始当初からスーパースターズ編開始までの各入団先は次の通り。

山田:西武

岩鬼、小次郎:ダイエー(現:ソフトバンク)

殿馬:オリックス

里中:ロッテ

微笑:巨人

土井垣、不知火:日本ハム

土門:横浜

影丸:中日

中:ヤクルト

坂田:近鉄

武蔵:阪神

犬神:広島

明訓高校組はパ・リーグが中心で、ライバル達はセ・リーグ中心の所属となっていますね。

まとめ

今回は、水島新司氏の野球漫画「ドカベン」を紹介していきました。

水島新司先生のご冥福をお祈り致します。

 

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